かるろ氏の思惑

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<<   作成日時 : 2006/05/23 01:54   >>

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漫画の世界にはよくある話だが・・・。

「キャプテン翼」という漫画がる。
先日、これに関して熱く語っている男を見た。
彼の意見を引用してこのような事を書いてみる。

「キャプテン翼」
主人公の「大空 翼」は、言わずと知れたサッカーの申し子。
そして、全国の少年たちに間違ったサッカー感を植え付けた張本人である。

「キャプテン翼」のストーリーは、主人公の大空翼が小学生の時点から始まって徐々に年齢を重ね、
現在では、スペインリーグの強豪バルセロナに籍を置く22歳という設定になっている。

いやー、翼くんも大人になりましたね。
週刊少年ジャンプで第1部が連載されていた時点で僕より年上だったのに、
月日が経つのは早いもので、いつの間にか僕より年下になっちゃって・・・。

・・・・・・あれ?

・・・なんか変じゃありません?
・・・いつの間にか、僕が翼くんを追い越しちゃってますが・・・。
そんなアホな・・・。

「キャプテン翼」の連載がスタートした頃、たしか僕は生まれていない。
そこからおおまかに年数計算していくと、
翼くんは30代後半のはず。
サッカー選手の寿命としてはギリギリの年齢である。引退していてもおかしくはない。
なにやら、「キャプテン翼」の登場人物たちには、
異次元空間に飛ばされて年齢を重ねていない空白期間が存在するらしい。

連載が再スタートして、数年ぶりに現世へと舞い戻ったわりには、
何の戸惑いもなく現代社会に溶け込んでいる彼らの適応力には感心する。
翼くんが、さも当然の如くケータイで話している姿には驚きである。
翼くんは意外にもハイテクメカに強かったらしい。



とまぁ、ずいぶんと翼くんを責めたてたが、なにもこれは「キャプテン翼」だけに限った話ではない。
漫画の世界にはよくある話だ。
長期連載になればなるほど、キャラクターの年齢問題は深刻さを増してくる。
秋本治原作による「こちら葛飾区亀有公園前派出所」がいい例だ。
連載当初からの年齢を単純に計算すれば、
主人公の両津は50〜60歳代、中川と麗子は40〜50歳代、部長に至っては70〜80歳代である。
漫画の世界において、キャラクターの年齢に関する事項は、ある種のタブーとなっている。

これらの年齢問題に最も苦しめられるのが「学園モノ」である。
SF的な世界感にしたり、キャラクターを社会人にしてしまえばある程度のごまかしは効くが、
「学園モノ」はそうはいかない。
「主人公は高校生」という設定であれば、強制的に年齢は15〜18歳にならざるをえないからだ。
それゆえ、「学園モノ」は主人公の卒業と同時に連載を終了する「短期連載」が多い。

しかし、中には強情なまでに「学生身分」を貫き通して連載を強行する漫画も存在する。
その1つが「金田一少年の事件簿」
主人公の金田一一は、第1部連載が始まった15年前から現在に至るまで、
彼は17歳のままである。
そして同じく、「学園モノ」であり「探偵モノ」の「名探偵コナン」
第1話で高校2年生の工藤新一が、謎の組織に小学1年生へと逆戻りさせられてから12年が経過したが、
彼は未だに小学1年生のまま。
単純に考えれば、元の姿に戻るための薬を、謎の組織から手に入れるまでもなく、
18歳の高校3年生へと成長していてもおかしくはないのだが・・・。
まぁ、そうなってしまうと恋人の毛利蘭は29歳という事になってしまい、
工藤新一(コナン)にはバッドエンドしかなくなってしまうので仕方ないといえば仕方ないか。

よくよく考えると「ドラえもん」もその類である。
一昔前、「ドラえもん」の新作映画が公開されるのは夏休み頃だった。
それに合わせ、「ドラえもん」の世界においても季節は夏であり、
のび太は夏休みを迎えていることが多かった。
映画が公開される度に季節は夏で、のび太は「小学5年生の夏休み」を迎えている。
一体彼は1年のあいだに何度の「夏休み」を経験しているのかが疑問である。


このような意見は、某大学の「漫画研究室」というサークルを中心によく出てくる。
彼らは事細かに漫画の分析を行い、そこで沸いた疑問などを直接出版社に問い合わせたりするらしい。
やり玉に挙げられる漫画の作者は彼らを嫌う。
なぜかと言うと、漫画研究室の意見は、例え正論であったとしても、
それは単なる揚げ足取り以外の何者でもないからだ。
上述した年齢の問題など、気になる点があるとはいえ、それは漫画という架空世界の物語。
「話の都合」というものがあるのだから仕方がないのだ。
仲間内で議論するくらいならば問題はないだろうが、
真面目な顔をして作者にこんな意見をぶつけるのはどうかと思う。
彼らの意見全てに耳を傾けていたら、いずれ漫画など面白くもなんともない物になってしまうだろう。
現実世界を舞台にしていても、「現実的すぎる漫画」はおそらく楽しめない。

良い意味で「なんでもアリの世界」
それが漫画というものだ。



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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
 非現実的空間のほか、「加齢しない」という、実写版では実現不可能な手法が、マンガのメリットかもしれませんね。

 最終話で「実は夢だった」という、時間軸を元に戻すような作品(例:ハイスクール奇面組)もありました。

>名探偵コナン
 私見ですが、もはや主人公は「小学生」として定着した感があり、元の姿に戻るのは「最終話」まで無いかもしれませんね。
はたやん
2006/06/09 00:19
そうですねぇ…。
加齢しないのに月日は経過しているという矛盾を突かれたのでは、話が成り立たなくなってしまう物も多いですしね。
でも、「実は夢だった」っていうのはちょっとズルイような…(笑)

工藤新一の完全復帰は最終盤でしょう。
そうでないと「名探偵コナン」のタイトルが無意味になってしまいますから(笑)
かるろ
2006/06/12 03:06

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